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伊勢スサレポート

(「Voice of ぼいす」第25号より)

先月号では「スサノオ」の練習のために伊勢に遊びに行ったお話を、浜田くんによるレポートで紹介しました。今回は、その「スサノオ」の本番のために伊勢に遊びに行った(10月4日~5日)お話しです。後藤さんによるレポート……なのですが、例によってというか案の定というか、話は少ししか進んでいません。この連載が終わるのはいったい何か月後になるのでしょう……。


伊勢巡業の旅(激闘編)

後藤 鉄也


1. 配役(登場順)

  • 三人の美女
    荒魂・美女(アラミタマ・ビジョ)*1: 藤田レニアン
    和魂・美女(ニギミタマ・ビジョ)*2: 西牧・ビビアン・サリー・陽子
    奇魂・美女(クシミタマ・ビジョ)*3: 関麻由美
  • クシナダ: 後藤鉄也
  • ヒノカワの神: 北村 J
  • オモイカネ(塾経営者): 橋本 大
  • 須佐之男命(スサノオノミコト): 濱田啓司
  • 友情出演: 伊勢「スサノオ」を歌う会合唱団のみなさん
         合唱団「アルスノーヴァ」の井口さん、清水さん
*1
「荒魂・美女」: 例えば鋭い剣のように、荒ぶる魂の美女
主題: たちはだかるものをなぎたおし、みちーなき道を切りーひらーく…
*2
「和魂・美女」: あるいは優しい勾玉のように、愛と寛容の美女
主題: このたまのーささーやきはー、なつかしい母の子守り歌…
*3
「奇魂・美女」: あるいは奇跡を起こす鏡のように、機略縦横の美女
主題: かがーみよおれの心をーうつし、本場のうどんを食べーに行くー

2. 序幕

ここに一葉のスケジュール表がある。((c)太宰 治「人間失格」)

ボイスフィールド伊勢巡業チーム行動予定表
10/4(土)
  9:30 JR大阪駅集合
  12:00 伊勢 おかげ横町を散策
     (主目的: てこね寿司を食べる、赤福本店でお茶する等
          副目的: 内宮参拝)
 18:30 いちおう練習に顔を出す(ヒノカワ合流)
 21:30 名物伊勢うどんを食べる(オモイカネ合流)
  深夜  2次会(前夜祭)の敢行
10/5(日)
  9:30 いちおう音出しに間に合うようにホール入り
       (スサノオ合流)
  13:00 お弁当を食べる
 17:30 打ち上げに参加する
注)お弁当と打ち上げの合間に、本番があるそうなので
 忘れないように...

合唱組曲「スサノオ」伊勢公演を1週間後に控えた長月(9月)の末、とある計画がボイスフィールド伊勢巡業チームの間で静かに囁かれ始めていた。

荒魂・美女の藤田レニアン曰く

荒魂
「(4日の)出発はどうしますか?前回と同じ時間(9:30)・場所(JR大阪)で待ちあわせしますか?(そしたら伊勢志摩ライナーに乗れる)一緒に行けるのは、ゴトさん・vさん・麻由美さん・私の4人でいいですか?(ゴトさんを囲む美女3人)」

ヒノカワの神こと北村 J反論して曰く

ヒノカワ
「ナナナンダッテ?少なくとも、みずからそう書いている"れ"さん(仮名)は違うと思いま...」

バキッ。(←北村氏の顎が砕けた音) by 荒魂
ボキッ。(←北村氏の腰が砕けた音) by (またもや)荒魂

そのあまりの荒れようを見て、うろたえるスサノオ

スサノオ
「坊や 血を流し 痛そう き・ず・の・て・あ・て(以下略)なんとも狂暴な美女である。(一人だけだよね!?)」

(血を流しながら)ヒノカワ曰く

ヒノカワ
「もちろん、狂暴なのは一人だけです(?)。実は「3人の美女(?)」はそれぞれ別の性質を持っており・・・
◎ "れ"さん(仮名)…鋭い剣のような、あらぶる美女
◎ "v"さん(仮名)…まがたまのような、心やさしい美女
◎ "ま"さん(仮名)…かがみのような、奇跡を起こす美女
・・・なんですよ。きっと。」

麻由美こと奇魂・美女曰く

奇魂
「ということは、3人の美女は夜には一体となってクッシー伊藤ならぬクッシー後藤(仮名)を襲いにくる「ヒノカワの神K」(仮名)を退治せねばならないわけですね。かがみを磨いておこうっと。」

つとめて傍観者を装っていたクシナダこと後藤(私)、最後にぼそっと一言

クシナダ
「まったく、みなさん他人事だと思って...(他人事だけど)」

こうして、私と3人の美女の不安な旅は始まったのでした。

3. 第一幕(旅立ち)

物語は地味に始まる。

日本全国の八百万の神が出雲に出張して留守をしているという奇しくも神無月10月(但しホントは旧暦)4日土曜日、どんよりと曇った空の下、クッシーはJR大阪駅に向かっておりました。集合時間は9時半だったので、「2、3分前に行けば一番だい」と思って行ったら3人の美女は既に勢揃いしておりました(って、精神が3つに分化しているだけで実体は一つなので当たり前とも言う)。しかし、常日頃のボイからは考えられない集合の良さですね(「遊びの時は集合がとても良い」←ボイスの七不思議の一つ)。

時間には余裕があったのでそのまま環状線のホームでぼぉっと過ごそうかとも話をしていたのですが、滑り込んできた大和路快速の車両についふらふら...そう3人の美女は綺麗な電車にめっぽう弱いのでした。

結局、20分ほども早く鶴橋の駅に着いてしまったのでホームにあるライラックというお店でウィンナーコーヒー(チリドックはできないと言われた。シクシク)など飲みながらいきなり休憩してしまいました。ここで、時間ぎりぎりまで粘ってからようよう重たい腰(おしりか?どきどきどき)をあげ、ご一行は10時12分鶴橋発の伊勢志摩ライナーに乗り込みました。(伊勢志摩ライナー何号だったかクッシーは忘れてしまったので、興味の尽きない方はヒノカワ北村くんに訊ねましょう)

3人の美女に庇護されるクッシーは進行方向に向かう窓際の席に座らせていただき、クッシーの隣では風邪の具合のあまり良くない和魂美女(as西牧v)さんが上着を被ったかと思うとまさに神業の早さで眠りについてしまわれました。(しかも、彼女の興味を引くキーワードが会話に上る度にピクッと反応されていたあたり、やはりただ者ではない...)クッシーの向かいの荒魂美女(as 藤田レニアン)は、ワッフルに釣られて買ったオレンジページを読んでおりましたが、なんとなんと奇遇なことに男性向けお料理コーナーに今回の旅の主目的の一つである「てこね厨子」もとい「てこね寿司」の作り方が載っているではありませんか!!通路側の奇魂美女(as 関麻由美)さんも乗り出してきて「ほほぉ、こういう食べ物なのか」としばし、まだ見ぬお昼ご飯の話題で盛り上がりました。そして、仕事で遅れてくるため、永遠に「てこね寿司」とは巡り逢えないであろうスサノオ(as 濱田啓司)の分もこの伊勢名物を堪能してこようと改めて誓い合うのでした。

(この際、食い意地だけは誰にも負けないクッシーはレシピを暗記しましたので、後刻作り方をご紹介します)

懐かしい定演の話など織り交ぜながら、奇魂美女の母校のすぐそばを掠めつつ、伊勢志摩ライナーは一路伊勢へひた走ります。

11時50分過ぎ列車は宇治山田の駅に滑り込みました。と、狙い澄ませたようにおどおどろしく鳴り響く奇魂美女の携帯の音...おそるおそる出てみると案の定それは、あの「おそろしいオロチ」(as 北村 J)からの襲撃予告電話でありました。

「今宵、練習の最中に乱入するから心して待つように。詳細は追ってまた連絡する(←マメ)」というだけの内容だったのですが、3人の美女とクッシーが携帯をたらい回しにしたので通話は11時52分から12時1分まで実に9分に及び(ヒノカワ談)長い予告電話となりました。

そぼ降る雨の中4人は「暗い、寒い」と言いながらとぼとぼとホテルに向かって歩いておりました。と、またまた奇魂美女の電話が鳴り響く...

今度は新宿方面を彷徨っているスサノオからの天の声でした。4人はこれから食べに行く「てこね寿司」ネタでスサノオを羨ましがらせたのですが、気のせいか雨足が強くなったような気が...(やはり、スサノオ様を怒らせると怖い)と、いうわけで次章に続く